京都のショコラティエ喜多川 勉さん。
パティシエとして製菓店などで勤務された後、2度の渡仏で修行されて、
3年前に独立し、2007年1月よりインターネット販売も開始。
主に京都の手づくり市などに出店されています。
初めてお会いした印象はさわやかなお兄さんという感じでしたヨ。
しきりに、僕は恵まれていると思う。と周りへの感謝のことばを話されているのが
印象的でした。
次回の10月にゲストとして来ていただくことになり、今回先駆けて、
チョコレートと喜多川さんについてあれこれショコラ談義を交わしました。
■chocolatier double septを始めるまでの経歴について教えていただけますか?
パティシエとして働いていて、そこからフランスに修行にいって。たまたま修行にいった
お店ではショコラを扱っていて、ショコラの勉強もしたんです。リヨン近郊のお店でした。
その後日本に帰ってきて、またフランスに修行に行こうと思ったんですが、特にコネもなく
て、ガイドブックをぱっと開けたところにあるお店に手紙を書こうと思って。それでその
ページにあったのが、chocolatierでした。そして手紙を送ったらOKをもらえたので行き
ました。コンテ地方のお店です。
そして、日本に帰ってきて、最終目標として自分はやとわれてシェフになりたいのか?と
考えたときに、きっと色々学べるかもしれないけど、それは違うような気がして、自分で自分
の作ったものを売るという「商売」をやってみて、自分が本当に向いているのか?やってみ
ようと思った。人のつくったレシピでいくら美味しくても続かないと思ったし。
自分の主張や表現したいものが、洋菓子よりチョコレートだったし、自分の好きなものでも
あるし、チョコレートを媒体にすると一番伝わる気がして、やってやろう!と。
■フランスにはこだわりはあったんですか?
フランス国内でとは思っていましたが、どこのお店でというこだわりは特になく、どこでというよりも、何をしたいのか?いい道筋をつける考え方ができれば、どこでもよかったと思う。
■fete du chocolat!ではショコラのある暮らしをスタイリングするという事を提案していますが
喜多川さんにとってショコラのある暮らしとはどんなものでしょうか?
夏になったらつくらない、とか種類が減る、というお店もあるけど、夏でも食べたい人は
いるし僕はつくる。買いにくくなるっていうのでは、身近でないし。手作り市でチョコを
売ってるけど、「こんなところでチョコうってるんや!」っていう身近なところで売れてるし、
暮らしの身近なとこになくてはいけないもの、と思ってるかな。
■ショコラって喜多川さんにとってどんなものですか?
難しい質問ですね(笑)すごく魅力的なもの。思わず、ひかれてしまうくらいのパワーを
持っているものです。
チョコレートには縁があるなって思うし、今までずっとチョコレートは僕に何度も呼びかけて
くれていたのに、気づかなかったな、って思って。チョコレートをつくらなくては!って思って
ます。
■チョコレートをつくるうえでのこだわりは?
ビターをコンセプトに、味がしっかり伝わって、後味がすっきりしているもの。〇〇風味、とか
は好きではなくて、見なくても〇〇だって味がしっかり伝わるものをつくりたい。だからあえて
素材の名前をショコラの名前にしています。
■これからどんなショコラをつくっていこうと思われますか?
今48種類くらいなんですが、まず、77種類つくりたいですね。新作を作るのは当たり前
なので、インスピレーションにしたがって作りたいと思います。素材を買っても作らないん
ですよ。それで何か他のことをしているときなんかに、あ!!と思うときがある。降りてきた
感性に従って作っています。僕にとって魅力のあるショコラをつくりたい。
■京都+ショコラということでこだわりはありますか?
もちろんありますね。京都は生まれ育った町なので、そこでやりたい。京都は湿度も高いし
暑いし、難しい場所だけど、自分の生まれ育った町で好きなことをやりたい。あそこで
チョコを売っているから買いに行くというふうになったらすごく幸せだと思います。
京都といえば、お茶で、実は抹茶のチョコレートが一番最初につくったショコラで、しかも、
一番レシピを完成するのに苦労しました。よくある、抹茶風味とかじゃなく抹茶!という感じ
にしたかったから。そういう意味でも思い入れのあるショコラです。
■実店舗の予定は?
もちろんやりたいけど、自分1人でできる小さなお店がよくて。作るところからお客様に
手渡すまで自分でやりたい。僕+チョコでひとつって感じなんです。そして、お客様と
一緒に成長できたらいいなぁと思ってます。
■喜多川さんオススメの食べ方があれば教えてください。
冷えてるにこしたことはないかな。10度~12度くらいで。食べる直前に常温に戻して
待っている時間も楽しむ。まぁ、でも好きに食べてもらったらいいかな。
凍らせて食べる人もいるし、2秒づつ電子レンジでチンして好みの固さにして食べる人も
いるし。飲み物もとくにこだわりはなくて、あわせたいものをどうぞって感じです。
これが食べたい!と思ったものを食べたときが美味しいから。
そう思うカテゴリーに僕のチョコが入っていたらいいなぁって思います。
■これからショコラティエになりたいという人にメッセージを送るなら?
僕自身も今も日々勉強ですが、やりたいと思ったらやってみないと。最初に思った気持ち
って大事だと思う。他人にどうこうできない気持ちを大事にしてお互いにがんばっていき
ましょう。僕は僕なりのチョコレートをつくります。いろんなチョコレートがあっていいと思う
から、自分なりのチョコレートをつくって、お互い刺激しあっていければいいですね。
10月7日は、喜多川さんと実際にお話をしながら、ショコラをいただきます。
楽しみですね!まだまだ進化しつづける、喜多川さんのショコラ、これからも目が
離せませんね!
